ひさしぶりに東京へ。大阪の百貨店で勤務していた頃に同じフロアで働いておられた岡部煌月(佳月)さんが先生をされている書道教室に伺いました。大阪の茨木市から、毎月教えに来ておられるそうです。4年振りくらいの再会。こうしてまたお会い出来ることが本当に嬉しい。そういえば高野山にご一緒したことがあったなぁ。とても寒かったけれど、奥之院で聴いた御詠歌がとても印象深い思い出です。

会場は武蔵小金井の静かな尼寺、三光院さまです。住宅街にこんなに雰囲気あるお寺があるとはびっくり。新緑に包まれた境内に入ると、見事な山吹が迎えてくれました。足元には元気な草花が。思わず「気持ちいいー!」と声が出ます。

こちらのお寺は精進料理がとても有名だそうです。せっかくなので予約をお願いしていただきました。季節のごちそう、筍がいろんなお料理に!お寺の敷地内で採れるものを使われているとのこと。胡麻豆富、名物のお豆腐の燻製も美味しかった。昆布だけのお出汁を引くのは、技術の要ることなのだそうです。


この日は人数が多いということで本堂でお稽古させていただきました。快晴の空と木漏れ日、爽やかな気候の中でのぜいたくな時間です。何を書くかはそれぞれの自由だそうで、なーんにも考えていなかった私は「何書きます?」と言われ、とっさに「えーっと、えっと、では『貴風』を練習します」。サインの練習をしてきました。笑 お手本を書いていただけるのですが、紙に文字が現れるようすは、なんとも不思議な光景。魔法を見ているよう。本当に気候が良い日で、これが「貴風」ではないかと思うような風を感じながら、もくもくと「貴風」を書きました。字にはかなりコンプレックスがあるのですが(自分の書いた文字が読めないこと、多々あり・・・)、書道は「字を書く」のとはまったく違う気持ちになるものなのですね。絵を描く感覚の方が近いように思いました。「今」に集中することはお花や茶道と通ずる、マインドフルネスな時間なんだなとも感じました。頭、スカっとした。墨の香りがまた、良いのです。お道具一式を持参すべきだったのですが、何も持たずに伺ってしまい・・すみませんでした。
左がお手本。なかなか、同じようには書けない。笑   筆を持ったのはおそらく中学生以来。


友人のお題は「諸行無常」。


こちらもお手本。行書、かっこいい!

「いつか一緒に、花と書の作品展しましょう!」。なにより嬉しいメッセージをいただき、ほくほくした気持ちで京都に帰りました。佳月さんに近づけるよう、お花に向き合います。いつかできたらいいな。

admin

光川 貴風 正統則天門華道 準師範

滋賀出身、京都在住。1984年生まれ。6歳より生け花をはじめる。京都精華大学卒業後、京都の老舗仏具メーカーに勤務。25年あまり続けてきた正統則天門華道の型を軸に、現代の暮らしになじむ生け花を提案しています。

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