私は京都の老舗仏具会社で勤続10年、フツーに勤めている32歳です。生け花は6歳からやっているので歴はまぁ長いっちゃ長い。でもこの世界、先輩方はたくさんいらっしゃいます。ヒヨッコといえばヒヨッコ。すごい人、若くて感性に溢れる人、いっぱいいます。こんな何の実績もない、手さぐり五里霧中もいいとこな私の月イチ教室に来てくださる方がおられるということ。なんだかすごく、あらためてびっくりだなと思います。とてもとてもありがたいですし、嬉しいし、わざわざお越しくださった方には、ぜひとも生け花をとおしてリフレッシュして帰ってもらいたいです。これからもよろしくお願いします!

 

 
ふとわき上がってきた思いを書きたくて暑苦しく始まってしまいましたが、ここからは6月の生け花教室のレポートです。お花は爽やかなのでご安心を。梅雨の時期、ジメジメと不快な日が多いですね、この日もものっすごい湿度でした・・・盆地の梅雨、恐ろしい。会場は「京宿 満き」さん。教室が始まる前に急きょ客室へ生け込みをさせていただきました。ほんの20分ほどで全身汗びっしょりに。暑かった〜! でもこの時期、初夏のお花は独特の生命力があって大好きです。これから気温が上がるとお花がもたないので、花材はなるべく強いもの、ドライになってもいいものを中心に選びました。これからの季節の生け花のコツは、思い切って剪定をすること。葉や枝が多いとどうしても暑苦しく見えます。少し切りすぎかかな?くらいでちょうどいいです。正面から見て重なっている枝、葉はどんどん切ってみてください。すき間ができれば、そこに風がとおるようなイメージで涼やかなお花になります。水揚げが良くなるという効果も。

 

 

この日は6名の参加者さま。初参加の方もおひとり。嬉しいです。生け花の基本型、「天・人・地」を「なげいれ」で生けていただきました。「なげいれ」は剣山などの花留めは使わず、器にお花を直接入れる生け方です。特別な道具はなくてOK。自然の風景を再現するように生けるのが作品としての目標です。どうやって?はロジックとテクニック。こうすればこう見える、という因果があります。まったく初めての方も必ずカタチになります(します!)ので、手ぶらでいらしてください。ハサミもセンスも持って来ないでくださいね!

 

 


仕上がった素敵な作品の一部をご紹介します。スモークツリーと紅花。モフモフのスモークツリー、ブーケにリースにと大人気ですね。お洒落な雰囲気が出る花です。どっしりとした信楽の水指しを花器に見立てて合わせていただきました。実はけっこう生けにくい器です。紅花は、花がしおれてきたら、もいでくださいね。つぼみ風になります。

 

 


ブルーベリーとサンダーソニア。パンと張った青い実が見えるよう、剪定を。洋花の組み合わせですが、白い器とも相まって凛とした一杯になりました。

 

 


ドウダンツツジと瑠璃玉薊。ドウダンの葉は本当に涼しげ。夏は清涼感が出るよう、しっかり目に剪定するときれいです。枝を手で曲げることを「矯める(ため)」というのですが、ドウダンは矯めが効かないのでちょっと難しい。

 

 

次回は7月9日(日)、「一器一花でよいという提案」と題して一輪挿し教室を開催します!ちっちゃいのがたくさん並ぶ光景、想像されているより10倍可愛いです。詳細は「教室のご案内」をご覧ください。祇園祭前ということで、ゆかりある祭花「檜扇」などのお花をご用意する予定。今のところガラガラです。よろしくお願いします!

admin

光川 貴風 正統則天門華道 準師範

滋賀出身、京都在住。1984年生まれ。6歳より生け花をはじめる。京都精華大学卒業後、京都の老舗仏具メーカーに勤務。25年あまり続けてきた正統則天門華道の型を軸に、現代の暮らしになじむ生け花を提案しています。

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