あけましておめでとうございます。

昨年のことになりますが、2016年12月28日、いけばなの会を開催しました。テーマは「凛としたお正月花をいける」です。

新年を迎える大切なお花。花材選びに、かなり迷いました。どういうイメージでいこうか?と。お正月のいけばなというと、金銀に塗られた柳や豪華な竹松がどーん!
という印象があるのではないでしょうか? ご自宅用には、松、千両、蘭のような「お正月セット」を購入される方が多いかもしれません。

一年の大切な節目を迎えるお花なので華やかさは大切です。でもマンションでは大作を置く場所もないし、「お正月セット」はいかにもという感じでお洒落じゃない。

このいけばな体験教室では、「天・人・地」基本の3本、(主木2本+留め花1本)でのいけばなを体験していただいています。

これには2つ理由があって、まずはなげいれの型の基本を学んでもらいたいから。「必ずキマる型」がモノサシとしてあれば、コップにさっくり花をいけても、見違えるような一杯になります。

もう1つは、少ない花でも十分にいけばなを楽しめることを実感してもらいたいからです。たくさんのお花を買わなくても、たった3本で日常花は楽しめる。お洒落になります。

とはいえお正月だしな、地味だよなと迷いながらお花屋さんへ。枝のくねりが面白いピンポン松を見て、やっぱり、この枝を生かす基本のいけばなにしようと決めました。

玄関が、リビングが、お花があることですこし厳かな空気になるような、凛としたお正月花を目指して。仕上がってみると、シンプルながらもそれぞれ個性的で華やかなお花になり感動。とくに松。神の依り代(よりしろ)になるといわれるだけあり、やはり力があります。

2016年はいけばな体験教室をはじめ、パーティーや旅館のいけこみの機会をいただきました。webサイトをつくることもできました。
本当はもっともっとしたいことがあって、ついつい、なまけている自分・できていない事にばかり目がいってしまう。でもこう振り返ると、これだけはやりきりたいと目標にしていた事はほぼ実現できた一年でした。

お世話になりましたみなさま、本当にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2017年、1月はいけばな会はお休みさせていただき、また2月からやりたいと思っております。

 

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私のいけた見本。紅白南天。

 

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ここからは参加者さまの作品です。
ピンポン松と金柑。小気味よい松の枝ぶりと鞠のような金柑。新年はぽーんと跳ね上がっていけそう。

 

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五葉松と千両。オーソドックスですが、器がガラスベースだとモダンな印象に。がっちりとした五葉松に生命力を感じます。

 

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紅白南天。大好きなとりあわせ。難を転じて福となす。

 

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老松と菊。天から出ている枝を人に見立てて。剪定が難しかったですが凛とした一杯に仕上げてくださりました。ご自宅ではガラスベースに入れて玄関に置いていただいたようです。嬉しい〜。

 

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蛇の目松とノーブルリリー。白×白で上級なとりあわせ。洒脱です。

 

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花屑(余った花材)で、ミニいけばなの練習もしてもらいました。並べると、なんとも可愛らしい。ああ、地味じゃなくて良かった。

 

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お花をいけ終わったら、お茶タイム。2017年の干支に合わせて岐阜の銘菓・奈良屋本店の「都鳥」。お皿もたまたま持っていた千鳥格子で合わせてみました。こんなん考えてる時が一番楽しい〜。今回、はじめて自宅アトリエでの開催をこころみました。段取りを改善して、また企画したいと思います!

admin

光川 貴風 正統則天門華道 準師範

滋賀出身、京都在住。1984年生まれ。6歳より生け花をはじめる。京都精華大学卒業後、京都の老舗仏具メーカーに勤務。25年あまり続けてきた正統則天門華道の型を軸に、現代の暮らしになじむ生け花を提案しています。

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